疑似人流データに触る(QGIS編)

最終更新日

Comments: 0

このコロナ禍で「どこが混んでいたか」というニュースを見かけます。ほとんどがビックデータを扱う会社や携帯電話会社など大企業がほとんどで、商用のものは高価格だと思います。

そんな入手困難なデータですが、「人流データ無料」と検索してみると、株式会社ナイトレイと東京大学の研究活動の一環として無料のデータが公開されていました。ちょっと古めで日数は少ないですが、素人の私にとっては十分すぎます。これを使っていろいろチャレンジしてみました。

※QGISプラグインTimeManagerが現在動かないようです。あらかじめご了承ください

▼人流オープンデータ(国土交通省)を使ったものはこちらです

 

 

まずはQGISでオープン

サンプルのうち、2013年10月7日分というデータを対象にしました。座標データのあるCSVデータなので、そのまま取り込んでみるとどうかなと・・・とんでもないことになります。私のポンコツPCではフリーズしかけてました。(QGIS自体も大量のデータは得意ではないようですので。)

絡まった毛糸みたいです。

今までの本やWEBにも書いてありました。しっかりと目標を設定しなければなりません。ここで今回は「朝のラッシュに埼玉東部・千葉北西部からどんな感じで人が流れてくるの?」と言うことにしました。データ提供元のページには「Momap」というツールを使用して、ギラギラ動く地図の動画が公開されているのですが、これのもっと簡単なものを作ってみようと思います。

まずはデータの整理をします。大まかな作業の流れは下記の通りです。

  • CSVから8時台の移動データを抽出
  • QGISで作図
  • 時間毎の図面を出力

 

 

データの抽出

CSVをExcelで開いて、フィルタを使用して・・・でも良さそうなのですが、データが何十万件もあり、やはり私のポンコツPCでは悲鳴をあげそうなので、Python(Pandas)を使用してデータの抽出を行いました。手順は省略します。比較的新しいPCであれば、Excelでも大丈夫かもしれません。

 

プラグインTimeManagerを活用

先に整理したとおり、図面を細かく出力しようかと思ったのですが、「TimeManager」なるプラグインを初めて知りました。これは便利そうです。QGISは結構使用している方なのですが、図面の作成ばかりだったので、こういったプラグインの存在にちょっと感動。使い方はこちらの方の説明を参考にしました。

 

 

QGIS上でアニメーションを確認できるのですが、エクスポートはそれぞれのコマの画像データ(PNG)になりますので、続いてアニメーションGIFを作ります。

 

PhotoshopでアニメーションGIFを作成

アニメーションGIFを作成する方法はフリーソフトもありますが、Photoshopがあるのでその機能を活用しました。方法はadobeのページにも詳しく載っています。

 

 

できたのがこちら。自己満足ですが、それっぽくなったのでは?と思います。時間が途中からずれてます。何故だろう・・・この辺はブラッシュアップしていきます。

 

出典「疑似人流データ(株式会社ナイトレイ、東京大学 柴崎・関本研究室、マイクロジオデータ研究会、人の流れプロジェクトおよび東京大学空間情報科学研究センター)及び地理院タイル(https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html)を加工して作成

 

まとめ

今回は「疑似人流データ」をアニメーションGIFで表現しました。もう少しGIS関係で触ってみようと思います。

  

シェアする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

コメントする