QGISでヒートマップを作成してみる(1)
今回は技術評論社『プロ直伝 伝わるデータ・ビジュアル術 Excelだけでは作れないデータ可視化レシピ』を参照し、QGISでヒートマップを作成します。本では東京都の犯罪件数を例にしていますが、以前の新型コロナウイルスのデータを使用します。
なお、本の中で参考文献として技術評論社『オープンデータ+QGIS 統計・防災・環境情報がひと目でわかる地図の作り方』があります。こちらもとても良い本なので別の機会に紹介したいと思います。
使用するデータ
以前にExcelのマップで使用したデータをCSVに変換して使用します。変換したCSVファイルはこちらです。
次にGISのデータをダウンロードします。e-statから東京都の境界データをダウンロードし、国土数値情報から役所のデータをダウンロードします。(図化するために便宜上役所の所在地を使用します。)
GISのこと
GIS(地理情報システム)を操作するにあたり、いろいろな知識が必要なのですが、この本でもその辺はあまり触れず、ひとまず作図しています。
また、経験上GISの操作方法はExcelよりも人の癖がある気がします。QGISについては最近まで解説本もほとんどなく、私も人から教えてもらって覚えました。今回は非効率なやり方を含めて、いろいろな方法で操作したいと思います。
QGISで読み込み
早速上記でダウンロードしたデータを読み込みます。(地理院タイルの設定については割愛します。)CSVの読み込みは本来別のやり方で行うのがオーソドックスかと思いますが、あえてこのまま進めます。
役所のデータには出張所などの不要なデータもあるので、フィルタを使って表示させないようにします。(施設分類コードが1(=役所)のみを表示するフィルタを設定)
データの結合1
GISに表示されている市役所のポイント(点)のデータとCSVのデータ(陽性者の人数)を結合します。
GISのデータとCSVのデータでは共通する項目がないため、データを結合(ExcelでいうとVLOOKUP関数でデータを参照することに似ているかも)することができません。そのため、結合できるようにキーとなるデータを追加します。次のイメージを参考にしてください。
今回はデータの読み込みまで行いました。次回からデータの結合を行います。